認知症 最新の治療・介護・ケア・予防

最新の認知症治療

認知症

 来たる高齢化社会へ向けて、認知症への関心がますます高まっています。
 最新の研究の結果、認知症の正しい判断・治療によって、症状を改善できることがわかってきました。
 認知症を取り巻く地域環境もだいぶ変わってきました。今、認知症本人の思いに応える認知症のケアが注目されてきています。

 

 「認知症の家族を抱えてしまった、どうしよう?」と抱え込んでしまわずに、医療、介護サービス、地域を上手に頼って、乗り越えましょう!!

 

 

 認知症と合わせて、高齢者に多く見られる症状です=>過活動膀胱の症状・治療

認知症の患者数

 2013年、厚生労働省は認知症の患者数が462万人にのぼるとの調査結果を発表しました。また、65歳以上では7人に1人、85歳以上では2.5人に1人が認知症患者であるとのことです。

認知症にもいくつかの種類があります

 そもそも認知症とは脳の機能が衰え、日常生活に支障をきたす状態のことです。病態によりいくつかの種類があります。
 よく知られているのはアルツハイマー病」による認知症ですが、認知症を引き起こす病気は、他にも200〜300あるといわれています。
 その中でも比較的多く見られるものに、脳梗塞や脳出血が原因の脳血管性認知症レビー小体型認知症や前頭側頭型認知症などがあります。
 原因にかかわらず、65歳未満で発症した場合は、若年性認知症と呼ばれています。

認知症は治らない病気?

 残念ながら、一番多いアルツハイマー病を根本から治療する薬は、まだありません。しかし、早期発見して治療を開始すれば、進行を遅らせることができますし、認知症で起こってくる精神症状や行動異常などを予防できます。認知症の症状が見られても、受診してみたら実は治療可能な別の病気だったということもあります。
 また、早期に対応できれば、介護者の負担を減らすことにもつながります。
 初期症状が見られたら、できるだけ早く精神科などを受診することが大切です。

認知症の方が受診する病院

 認知症の専門医がいるのは、「精神科」「神経科」「老年科」です。最近では「物忘れ外来」を開設する病院も増えてきました。いきなり専門医を受診することに抵抗があるかたは、まずはかかりつけ医に相談し紹介状を書いてもらうとよいでしょう。

家族の手助け

 認知症の方が理解できない言動や行動をしても、叱ったり、無理に正しいことをさせたりしてはいけません。精神的なストレスを与えると、行動障害と呼ばれる問題行動がひどくなることがあります。
 これまで以上に、コミュニケーションを大切にして、できるだけ自立した規則正しい生活を送れるように、手助けしてあげましょう。