認知症の初期症状

認知症の初期症状

 認知症の初期症状には一般的に次のようなものがあります。

 

ときどきでるもの忘れ

 同じことを何度も聞いたり、「あれ」「それ」が多くなったりするなど、もの忘れがでてきます。身の回りの事はきちんとでき、日常生活に支障はないのですが、特定の分野だけもの忘れがあったりします。

 

性格の変化

 それまで好きだった趣味をやめてしまったり、怒りっぽくなったりするなど、性格の変化がみられます。

 

 このような認知症の初期症状・前兆の段階は「経度認知障害」と呼ばれています。軽度認識障害は健康な状態と認知症の中間で、この段階では日常生活に支障はありません。軽度認識障害の段階で気づいて適切な治療を受ければ認知症の発症を防いだり遅らせたりすることが可能です。

 

 以下に認知症の種類別の初期症状を紹介します。いずれの場合も発見したらできるだけ早く専門医で診てもらうことが大切です。

アルツハイマー型認知症の初期症状

こんな症状が見られたら、アルツハイマー型認知症の可能性があります。専門医へ行きましょう。

  • 置き忘れやしまい忘れを繰り返す。
  • 同じ事を何度も言ったり、聞いたりする。
  • 何度聞いても新しいことを覚えられない。
  • 鍋を火にかけたまま、忘れることが多くなる。
  • 何度も曜日や時間を聞く。
  • 今まで見ていた新聞やテレビを見なくなる。
  • 今まで問題なくできていたことが、できなくなる。

脳血管性認知症の初期症状

こんな症状が見られたら、脳血管性認知症の可能性があります。専門医へ行きましょう。

 

脳血管障害の発作を何度か起こしていて・・・

  • 今まで問題なくできていたことができなくなる。
  • 聞かれたことに答えるまでに時間がかかる。
  • 涙もろくなったり、怒りっぽくなったりする。

レビー小体型認知症の初期症状

こんな症状が見られたら、レビー小体型認知症の可能性があります。専門医へ行きましょう。

 

アルツハイマー型認知症の初期症状に加えて・・・

  • 歩幅が小さくなる。
  • 手足が震える。
  • 動作が緩慢になる。
  • 見えるはずのないものを「見た」と言う。(幻視)

若年性認知症

こんな症状が見られたら、若年性認知症の可能性があります。専門医へ行きましょう。

 

65歳未満かつ、アルツハイマー型認知症の初期症状に加えて・・・

  • 他人の意見を聞かず、自分勝手な行動をする。
  • 自分のミスを認めず、他人のせいにする。