認知症予防とお酒

適正飲酒なら血圧降下の働きもありますが・・・

大量飲酒は生活習慣病のリスクを高めます

毎日の大量飲酒は、がんや生活習慣病にかかるリスクを高めます。仲間たちとのコミュニケーション、ストレス解消、血行促進、快眠への誘いなど、酒のメリットは色々ありますが、それも「ほろ酔い」「適正飲酒」の範囲であればこそ生まれるプラス効果です。

 

適正飲酒の量と効果

「適正飲酒」といわれるほろ酔い状態のアルコールの適量の目安は、

  • ビール:中ビン1本
  • 日本酒:1合
  • ウィスキー:ダブル1杯
  • ワイン:グラス2杯

です。
この範囲でとどまる飲酒ならば、アルコールは血管を広げる作用があり、血圧を下げることに役立ちます。
血圧は緊張すると上がるので、神経をときほぐすアルコールの薬理作用は血圧降下に有効です。
アルコールには利尿作用があり、体内のナトリウムの排出にも一役買っていますから、減塩効果を高め、血圧を下げる効果があります。

 

ただし、適正飲酒を厳守しないとすぐ逆効果に陥ります。それがお酒の怖いところでもあります。
また、飲み過ぎはカロリー過多になり肥満につながります。

 

年齢とともに肝臓のアルコール処理能力は衰えてきます。酔いが早く回るようになりますから、40歳を過ぎたら自分の適量を見直してください。

適正なお酒の飲み方のポイント

  • ストレスをためないよう笑いながら楽しく飲むようにします。
  • 抗酸化の強い食品(大豆食品、ギンナンなどの植物の実や種子、ゴボウなどの根菜類、トマトなどの緑黄色野菜など)を食べながら飲むようにします。
  • ゆっくり、マイペースで飲むようにします。
  • 種類の違う酒を同時に飲む”ちゃんぽん”は大量飲酒のもとです。控えましょう。
  • ポリフェノールの含有が多い赤ワインを飲むようにします。
  • 週に2日(できれば連続して)は休肝日をつくるようにします。
  • 遅くとも夜12時には切り上げるようにします。
  • 強いアルコールは水や飲料などで薄めて飲むようにします。
  • 薬と一緒には飲まないようにします。

 

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