GIが低い食材
血糖値を上げない食事のポイントは、「GI値の低い食材」を選ぶことです。GI値とは血糖値の上昇の度合いを表す指標のことです。もちろん、食べる量にも影響されますが、GI値が高いほど、血糖値を上げ、低ければそれほど上昇しません。
ブドウ糖の値を100とした場合の食品のGI値の例
GI値 | 食材 |
---|---|
〜10 |
生ワカメ、ホウレンソウ |
〜20 | マカダミアナッツ、牛乳、コンニャク、キャベツ、穀物酢 |
〜30 | 納豆、ミカン、リンゴ |
〜40 | 豆腐(木綿) |
〜50 | サツマイモ、玄米、ライ麦パン |
〜60 | |
〜70 | トウモロコシ、ヤマイモ |
〜80 | ニンジン、精白米、モモ |
〜90 | ジャガイモ、食パン |
〜100 | グラニュー糖 |
食物繊維の摂取量
血糖値を上げない工夫でもう一つ大切なことは、食物繊維の摂取量です。
食物繊維には小腸からの糖や脂質の吸収を抑える働きがあります。ゆるやかに吸収されることにより、血糖値の急上昇を避ける事ができます。
食べ方のポイント
糖尿病の食事療法のポイントは、食べ方と食べる量にあります。
朝食や昼食を抜いて、まとめ食いをしたりすると、一度にたくさんのインスリンが必要になるため「すい臓」に負担がかかる上、高インスリン状態が長く続きます。
そうなると、インスリンは同化ホルモンですから、脂肪を体内にため込もうとするなどさまざまな問題を生じさせます。
「1日3食」をきちんと食べることが大切です。
バランスのとれた食事
バランスのとれた食事とは、糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維をまんべんなくとることです。
外食の場合はラーメン、カレーライス、スパゲティといったように単品料理になりがちで、穀物をとり過ぎる傾向があるので注意しましょう。
合併症の予防のために
野菜は1日300g,果物は1日200gを目安にとるようにします。食塩無添加の野菜ジュースで補うのもよいでしょう。
食物繊維をとることは、食後の血糖値の急激な上昇を防ぐ働きがあり、糖尿病の合併症の予防にも繋がります。
動脈硬化を起こさないためには、動物性の脂肪を制限し、植物性脂肪や魚油をとることが大切です。
糖尿病の人が食事療法を行う場合の摂取エネルギーは、その人の検査データや身体・年齢・活動強度などから決定します。
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