軽度認知障害に気づく

軽度認知障害に気づく

 軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)とは認知症の前段階のことです。物忘れはありますが、それを自覚することができます。軽度認知障害に気づくことが認知症の予防につながります。

 

軽度認知障害の症状

 同じ年代の人たちと比べると、物忘れが多いなと感じられる程度の症状が見られます。日常生活に大きな支障はありません。認知症ではなく、正常な状態と認知症の間といえます。
 軽度認知障害といえども、放っておくと認知症に発展することもあります。認知症になると、認知機能の障害はもちろん、行動障害や問題行動などの周辺症状(BPSD)も現れます。

 

軽度認知障害の診断

 物忘れが気になって受診しても、医師によっては年相応の物忘れとして、片付けてしまう人もいます。
 気になるかたは別の病院での受診もしてみましょう。

 

軽度認知障害の対応

 軽度認知障害は認知症の予備軍といえます。診断されたら、認知症への進展を防いだり、認知症の進行を遅らせるために、治療を始めましょう。
 薬物療法では、軽度認知障害の段階から、例えばアルツハイマー型認知症の薬を使います。薬は早い段階で使いはじめるほど効果が高いという報告もあります。
 また、生活習慣を改善することも大切です。バランスの取れた食事をしたり、適度な運動をしましょう。

 

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