認知症と間違われやすい病気

認知症?でもその前に

 認知症の正しい診断というのは大変難しいものです。認知症と思っていたのが実は違う病気であったというケースも増えています。

 

 よく混同しやすいのは、認知症・意識障害(軽度)・老人性うつ病の3つです。意識障害やうつ病なのに認知症だと判断されることも少なくありません。
 認知症の診断はかかりつけ医や専門医に委ねるのはもちろんのこと、よく状況を観察し、気になるところがあれば、何でも話すようにしましょう。

認知症と間違いやすい病気とその特徴

 認知症と間違いやすい病気とその特徴を紹介します。

 

病名 特徴 現れ方
認知症

・ぼーっとしている
・判断・計算ができない

数カ月かけて徐々に現れます。

軽度の意識障害

・会話はできる
・寝ぼけたようにぼーっとしている

数時間から数日で現れます。

老人性うつ病

・計算や会話はゆっくりだができる
・落ち込んでいる
・あまりしゃべらない
・本人に治したいという気持ちがある
・抗うつ剤など適切な治療で治すことが出来る

数週間の単位で徐々に現れます。

 

 その他、難聴、栄養不足や脱水、薬の影響などで、認知症と間違えてしまうこともあります。