タクティールケア
タクティールケアとは、北欧で盛んな認知症の緩和ケア療法です。1960年代、スウェーデンの看護師らによって誕生しました。未熟児をそっとなでると、体温が安定し、体重が増えることに気づいたことから始まったそうです。
タクティールとは「触れる」という意味のタクティリスに由来する言葉です。タクティールケアは、触れることにより起こるコミュニケーションに重点をおいています。
背中や手足をなでるように触れることで信頼を深め、不安やストレスを緩和する療法です。
例えば、両手のひらを患者さんの背中にそっと当てて、ゆっくりと時計回りに大きな円を描きます。すると患者さんの体から力が抜けて、リラックスし、呼吸が深くなります。
ケアをする側も穏やかで落ち着いた気持ちになれるのがタクティールケアの特徴です。
タクティールケア-認知症ケア関連ページ
- 薬とケアで生まれるコミュニケーション-認知症ケア
- 認知症において、薬とケアから生まれるコミュニケーションが注目されています。
- 医療とケアの連携-認知症ケア
- 認知症において、医療とケアの連携が重要視されています。
- 実際のケアのポイント-認知症ケア
- 認知症のケアのポイントを紹介します。