周辺症状(BPSD)
中核症状に伴って起こる、次のような行動や心理症状を認知症の「周辺症状(BPSD)」といいます。
幻覚
そこにないもの、ありえないものが見えると言う。
妄想
財布を盗まれたなど、事実ではないことを信じこむ。
物盗られ妄想は代表的な症状です。
徘徊
目的もなく、ふわふわと歩きまわる。→さまざまなタイプに分けられる徘徊
暴力・暴言
身近な人に乱暴したり、突然怒り出したりする。
不眠
夜になっても眠らず、家の中を歩きまわったりする。
うつ
小さな事で落ち込んだり、泣いたりする。
異色・過食
食べられないものを食べたり、食欲が抑えられなくなる。
弄便
排泄したものを手でいじる。
人物誤認
家族など身近な人を他の人と間違えたり、まったくの他人を家族と思い込んだりする。
周辺症状・行動障害の例
認知症の症状が進むと身の回りのことに支障が出始め、周囲が困惑する行動や心理状況が発生します。事故や心理的葛藤などで、家族の介護負担が増大します。
例えば次のようなことが起こります。
- 単純な物忘れが「物とられ妄想」に発展する。
- 排泄の失敗を繰り返し、次第に尿意や便意を感じなくなる。
- 食べ物以外のものを食べる。
味覚、嗅覚、痛覚に障害が起こり、生活全般に見守りや介助が必要になってきます。
さらに進行すると、運動機能や内臓の機能も低下し、全身が衰弱してきて、やがて寝たきりになることが多いです。
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